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タビノコトバのスタッフインタビュー② IIDA
タビノコトバを企画しているのはSOGEN、KANNO、IIDA、SHIBUTANIの4人です。
4人は10年ほど前にそれぞれが出発した世界一周の旅で出会い、意気投合。帰国後にタビノコトバをスタートさせました。
タビノコトバのスタッフがどんな想いでこの企画を続けているのかをインタビューする企画の第2弾。(第1弾はJAZZ好きのKANNO編でした)
その第2回は、高校生からダイビングを始めたというメンバー唯一の海派・IIDAです。
世界中の海でダイビングをした経験から『IIDAがオススメする「旅で潜りたいダイビングスポット 5選」』という特集を書いた海好きのスタッフです。
高校時代にダイビングのライセンスを取得し、国内は伊豆や沖縄、海外ではリゾート地を中心にダイビングにはまる。
世界一周中は、長年の夢だった中南米やカリブ海、紅海でダイビング三昧。
IIDAがオススメする「旅で潜りたいダイビングスポット5選」
IIDAへのインタビュー
作家に喜んでもらえる企画なのかということが不安でした(笑)
ーこれまでのタビノコトバの運営をしてきた中で、印象に残っていることはどんなことですか?
正直に話すと、2016年にこの企画をSOGENから提案されて始めることになったときに、まず、この企画が作家さんにとって喜んでもらえる企画なのかということ自体が不安でした。
公募企画は企業や自治体などがしっかりお金を使って行っている印象が強いですが、僕たちのような個人で行う企画に関して共感して応募してもらえる未来があまり見えなかったんですね。
だけど、実際に応募期間を経て展示会をしてみたことで、こういう場を求めている人がたくさんいることを肌で感じ、必要とされている企画だということが感じられたことが強く印象に残っています。
ーなるほど。やっぱり最初は不安だったんですね(笑)
そりゃもう、不安でいっぱいでしたよ(笑)
ーそんな不安がありつつも作品が集まり、冊子を作成し、展示を開催した。印象に残っている作品を挙げてもらうとすると、どの作品が浮かびますか?
作品で言えば、第1回・第2回ともに採用されたざっきーさんの2作品ですね。
1回目に採用されたときは学生で、2回目に採用されたときは新社会人になっていた。
環境や生き方の変化とともに、こういう風に作品が変わっていくんだなということを垣間見れたような気がして、環境と作品の変遷を生の時間で感じられたことが印象に残っていますね。
あとは、作品ではないのですが、ayukoさんのような人との出会いが特に印象に残っています。
僕は割と合理的な人間なので、こうやってチャレンジする気持ちを見返りも期待せずに応援したいという人がいて、そんな人に“素晴らしい暇つぶしとして”応援してもらえたことが一番の驚きでした。本当に感謝しています。
※ayukoさんは、タビノコトバがクラウドファンディングにチャレンジした際に支援をしてくださった方で、その後もタビノコトバを応援し続けてくださっている方です。
作家さんの想いへのお手伝いができる
ー企画者として2016年から携わっていますが、この企画を続けている理由はありますか?
1つは文章を書いたり、集めたり、展示をしたりということが元々自分の生活にあるものではなくて、この企画がなければきっと今後もなかったと思うんですね。そういう意味では新鮮な気持ちがあって、やっていて楽しいということがありますね。
もう1つは、人と人との繋がりを感じられることですね。
作家さんの「自分の作品を人に見てもらいたい」という想いに対して、お手伝いができていることにやりがいを感じますね。また作家さんに会いたいなと、純粋に思います。
ーでは、反対にこの企画を開催することの苦労は?
2016年の1回目は、なにより不安が強かったことですね。先ほども話しましたが、この企画が必要とされているのかということから不安がありました。
1回目でその不安が解消された後の2回目は、より良い企画にしたいと思った時にどうすれば作家さんやお客さんを含め、より満足度の高い企画になるのかと悩んだことですね。これは今も続いています。
なので振り返ると「この業務が大変」というよりは、気持ちの面で大変な部分が大きいですね。
読んだ後に余韻を残すような作品を期待している
ー選考をするにあたって、採用したいと思う作品ってどんな作品ですか?
KANNOも語っていたのですが、僕の場合はテーマを重要視して選考作品を選ぶことが多いですね。
それぞれが事前に作品を読み、評価を共有する一次選考。
そこからスタッフでそれぞれが良いと思った作品について全体で話し合い、作品を少しずつ絞っていく過程が二次選考。
その中から最終的に選ぶ作品を決定するというのが最終の三次選考。
つまり、誰か一人が最初に高評価としたからといって、採用されるわけではない。
vol.1は「旅の偶発的な出会い」がテーマだったので、読んでいて気持ちが高まるなるような作品を、
vol.2に関しては「旅での気づき、成長、再発見」がテーマだったので、文章や写真を通して自然と考えさせられるような作品を選びました。
ーでは、今回は「旅の終わりに」がテーマですが、どんな作品を期待していますか?
読んだ後に余韻を残すような作品を期待していますね。
このご時世だからではないけれど、読んだ人が自分に置き換えて「次への期待・次への一歩」を感じさせるような作品を読んでみたいですね。
ー2016年にタビノコトバを始めて4年が経ち、3回目を開催することになりました。今回は、どんな企画にしていきたいですか?
前回に引き続き鎌倉という魅力的な土地で展示会を行うので、展示期間に鎌倉を散歩するついでにフラっと立ち寄ってみようかなと思えるような発信をしていきたいと思っています。
作品の展示やトークイベントもあって、展示会としては魅力的な部分が確実にあるので、少しでも見たいと思ってもらえるような企画を考えていきたいですね。
IIDAへのインタビューを終えて
浮かれているようでちょっと冷めたところがある性格のIIDAとは、チリのビーニャ・デル・マルという街で出会ったのが最初の出会いでした。
それから10年が経ち、IIDAがどんなことを想いながらタビノコトバの企画を運営しているのかをじっくりと聞けたことは、僕にとっても貴重な機会となりました。
前回のKANNOのインタビューでもありましたが、第1回タビノコトバで他のメンバーはそんなに不安に思っていたんですね。知らなかった…(笑)
タビノコトバが応援されるような企画であり続けるために、これからも一緒に頑張っていきたいと思います。
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現在、第3回タビノコトバでは「旅の終わりに」をテーマとした文章・写真作品を募集しています。締切は2020年7月20日まで。募集要項
応募をお待ちしています。
[…] タビノコトバスタッフのIIDAです。 今回の記事は山より海派のIIDAが書いています。 […]
[…] 今回、タビノコトバのスタッフが、どんな想いでこの企画を続けているのかをインタビューする企画の第1弾。(第2弾は山より海派のIIDA編でした) […]