【タビノコトバを続けていくことについて正直に書いてみました】※2018年に書いた記事から、2020年になって気持ちの変化を加筆修正しました

タビノコトバ

第3回タビノコトバでは、現在クラウドファンディングを実施中です。
全て自作で挑戦するクラウドファンディング、ぜひ一度サイトを訪れてみてください。http://tabinokotoba.com/crowdfunding3/

タビノコトバを続けていくこと(2018年4月に書いた箇所)

※この部分は2018年4月時点で振り返ったものです。記事の後半に2020年5月現在の想いを書きました※

「旅の文章・写真を一般公募し、採用作品から冊子を作成・展示会を開催する」タビノコトバという企画を運営しています。

旅の文章・写真作品募集期間:2020年5月20日から7月20日

【第3回タビノコトバ募集要項】旅の文章・写真を本にまとめて展示会を開催

タビノコトバを続けていくことへの葛藤(2018年時点)

本業が別にあるスタッフ4人で「公募の準備、告知、採用作品の選定、文章の校正・編集、展示会の準備運営、資金調達」等について考えなければならず、忙しいときには連日電話会議やチャットのやり取りをしています。

正直なところ、資金集めはこの企画を今後も続けていけるのかどうかの瀬戸際に立たされているようなもので、どうにか支援をしてくれる人が現れないかと思うのですが、現実はなかなか厳しく、そんな簡単には話が進んでいきません。そりゃ、そうです。

こんな大きな企画を本業が別にある個人で進めていくには、労力も時間もお金もかかるので、時々大きな不安になることもありますが、それでもやっぱり一歩ずつ進んでいくしかないと開き直って、前に前にと地道な作業をコツコツと積み重ねています。

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スタッフは2010年にそれぞれが世界一周をしていた時に出会った4人で構成されています。

タビノコトバとは?企画の内容・これまでの企画・企画者についてまとめました(2020年5月再更新)

それぞれ本業が別にあって、小さな子どもを抱えている者も多く、第1回・第2回よりも限られた時間の中で本業や家庭での役割を終えた後に作業を続けています。

それでも当然ですが、スタッフはそれぞれよりよい作品を完成させていきたいという思いが強く、編集作業も妥協なく行ってくれています。手前味噌ながら、いいスタッフですね。

 

第1回タビノコトバを終えてから2年が経ちました。(※2018年時点で振り返ったもの)

2016年、当時はまだスタッフの誰にも子どもがいなかったこともあって、それぞれの本業以外のゆとりのある時間にやってみよう、と企画をスタートさせました。

資金面では結局全ての開催費用までを調達できず、スタッフの手出しも必要となってなんとか開催することができました。
その中で多くの作品を応募頂き様々な声を聞けたことで、この企画の価値を再認識する機会になったことをハッキリと覚えています。

前例がないながらも無我夢中で進めた企画は、たくさんの応募と支援を頂き、必要としてくれる存在と後押ししてくれる存在を感じたことが、僕たちにとってとても大きな体験となりました。

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タビノコトバを開催する理由(2018年時点)

2018年1月。その時から2年が経ちました。

第2回タビノコトバを開催するならば、そろそろ動き始めなければなりません。
作品の募集、ポスター案、クラウドファンディングの準備、校正・編集作業、展示会の準備
考えただけで、やらなければいけないことは山ほどあります。

この作業が僕たちの本業であるならば、問題なく進められる仕事量ではあるのですが、何度も繰り返しますが僕たちには他に本業があって、夜間や土日を活用して作業を進めていくしかありません。
おまけにこの2年でスタッフの身辺環境にも変化は起こり、十分な時間や労力を割くことができにくくなってきています。

第1回の時に2年後くらいに第2回やりたいって言ってたけれど、開催するの?
スタッフの中で、そんな話がでることも自然な流れでした。

スタッフで話し合った末に出た結論は、「やってみよう」という答えでした。「続けよう」と、言ったスタッフもいました。
誰ひとり欠けることなく、またこの4人で動き始めることができそうです。

話し合いの中でこの結論に辿り着くまでに、僕たち4人は2年前に共有したこの企画の背景を確認し合いました。
そこで強烈な体験として4人の記憶に深く残っている出来事は、ある支援者との出会いでした。

第1回で僕たちと同い年の女性支援者が伝えてくれた言葉が今も心に残っています。

「大切なことは続けていくことだと思う。30代・40代・50代と続けていくことで、見えてくるものがあるんじゃないかな」

タビノコトバの作品

無我夢中で走り始めた企画を応援してくれた方々
クラウドファンディングで支援をしてくれた33人
採用されて本になり、喜んでくれた作家
展示会を見に来て、旅に行きたいと話してくれた方
「自分の作品が認められて、とても嬉しい」と話し、
ニューヨークや北海道や大阪から駆けつけてくれた作家たち

この企画に関わってくれたたくさんの方々の顔が次々と浮かんできました。
続けていくことの価値」が、僕たちに行動を起こさせたのです。

続けることの価値

第2回を行っている今を、未来の僕たちはどう見るのだろう。

「あの時、こうしておけばよかった」そう思いたくなくて、僕たちは今日もこうやって毎日を進めています。
その先に、まるでご褒美のように、素晴らしい出会いが巡ってくると信じて。

第2回を開催し、第3回に繋げよう。
まだ見ぬ作家にチャンスを拡げていくことを続けるため、僕たちは今日の歩を確実に進めていきます。

タビノコトバを続けていくこと(2020年5月に新しく書きました)

第3回タビノコトバを開催する背景(2020年時点)

先日、2018年4月に書いたこの記事を読み返してみました。
第1回の体験を経て、第2回の開催をどうしようかと悩み、開催を決断し、日々の作業に追われていた頃の記憶の流れが文章から蘇ってきました。

これこそが文章のもつ力ですね。

第1回から第2回の開催を決断したとき、スタッフ全員で悩みながら開催することにしたと書かれていましたが、第2回から第3回の開催は特段悩むことなく自然な流れで開催が決まりました。

まるで開催することが既に決まっていたかのような、そんな自然な流れでした。

それはきっと、第2回の採用作家さんによる連載記事の影響も大きいような気がしていて、連載作家の方がタビノコトバという企画やこのHPを盛り上げてくれたことが少なからず影響しているように感じています。

過去の採用作家による連載

採用された作家がこうやって何作も連載を書こうと思い、旅を作品として発表する場を求めてくれたことが、僕たちにとってとても大きかったように思います。

 

先日、スタッフとミーティングをしているときに「第1回を開催したときは不安だった」という話題が挙がりました。

当時はこの企画の価値や存在自体をまだ信じることができていなくて、求めてくれる作家がいるのかという不安があったとスタッフの一人が僕たちに話してくれました。

そんな不安があったけれど、第1回でたくさんの応募があり、実際に展示会場に足を運んでくれた作家がいて、応援したいと支援してくれた方たちがいた。

そうした存在がいることを生の体験として感じることができたことで、そのスタッフはこの企画の価値を信じることができるようになっていったと言います。

応募者目線から見たタビノコトバの魅力を出してみようと共有すると、あっさり10個挙がったのもそういった背景が繋がっているように思います。

【旅を作品にしたい人へ】タビノコトバに応募したくなる!企画の魅力を10個紹介する

第3回タビノコトバの開催を決めて(2020年時点)

2020年1月。
だいたい開催する年の1月頃から企画についての話し合いがスタートします。

まず、第3回を開催するのか。
開催するならば、テーマはどうするか。
前回の反省からなにを残し、なにを削り、どんな企画にするのか。
展示場所はどこにするのか。

そんな話し合いを幾度も重ね、企画がスタートしていきます。

先述しましたが、第3回の開催は驚くほどにスムーズに決定しました。
本業がより忙しくなり家庭の役割も増えているスタッフが多い中、時間や労力やお金がかかる企画を継続することが一瞬で決まったことは、タビノコトバの発案者の僕としては驚きよりも、ちょっと感動的ですらありました。

 

そんな時に、新型コロナウイルスの世界的蔓延が始まってしまいました。

この状況の中で果たして企画を開催することができるのか、と振り出しに戻ってしまったのですが、話し合った末に出した結論は「変わらず開催しよう」というものでした。

この企画は必ずしも新しい旅をすることを求めていなくて、もっと言うと「これまでの旅」や「空想の旅」のように自分自身の中にある「旅」を文章や写真で表現することを求めています。

緊急事態宣言は発令し自宅で過ごす時間も増えている中で、ちょっと落ち着いた時間をつくり、作品づくりに取り組む時間は豊かなものになるかもしれません。
これまでの旅でなにが引っかかっていたのか、なにが見えてきたのかを言語化し、インプットするばかりだった旅を、作品としてアウトプットする機会にしてほしく思っています。

展示会についてはちょっと不安ではありますが、採用作品を掲載した冊子の作成については問題ないでしょう。
1ヶ月後にどうなっているのか見えない状況の中で、第3回の企画ももしかすると変化することがあるかもしれんが、それは旅の間のトラブルのよに柔軟に対応していくことでよりよい企画が生まれてくるはず。

そんな想いを経て、僕たちは第3回タビノコトバに挑戦します。

あなたの旅の物語を聞かせてください。

旅の文章・写真作品募集期間:2020年5月20日から7月20日

【第3回タビノコトバ募集要項】旅の文章・写真を本にまとめて展示会を開催

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