第3回タビノコトバの表紙絵は、前回に引き続き青木薫さん
第3回タビノコトバの募集要項を公開しましたが、その要項のポスターを見て興味を持った方も多いのではないでしょうか?
第2回タビノコトバを開催した際に、「この絵はとても素晴らしいね」という感想を数多く頂きました。
絵は、募集の宣伝ポスターにも使用したし、完成冊子の表紙にも使用したし、展示会場でも額装して展示しました。
僕たちもとても気に入っているこの絵は、奄美大島に住む画家(現在は音楽家になってる?)の青木薫さんが描いてくれたものです。
第2回の絵が大変好評だったこともあり、当然今回も青木薫さんに依頼をしました。
青木さんに伝えた表紙絵のイメージ
第1回から応援してくれている青木さんは、今回も僕たちの依頼に快く快諾してくれました。
さて、実際に絵を描いてもらうのですが、僕たちの方から「こんなイメージで」と絵のイメージ伝え、あとは青木さんのセンスを信頼して仕事をお願いしています。
今回お伝えしたイメージはこちら。
- 「旅の終わりに」をテーマとする
- 第2回は海をテーマとしていたので、今回は爽やかな草原みたいな場所
- 絵の中に旅人がいる
- 季節は夏から秋
「前回のイメージはかなり雑だったけど、今回はかなり見えた!」と言う青木さんが描いてくれたラフがこちら。
「もう、この時点で間違いない」という確信を得て、あとは完成を楽しみにするだけ。
そして完成した絵はこちら。
うん、間違いない。
青木さんの絵が繋いでくれた物語
僕は第1回の冊子に、青木さんについて書いた文章を掲載しました。
展示会では文章に添えて写真も展示したのですが、フラっと会場に入ってくれた三人組の男性がその写真の前に立ち、「ここって、もしかして加計呂麻島ですか?」と尋ねてくる珍しい出来事がありました。
なんせ「加計呂麻島」って、まずなんて読むの?と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
きっとこの島の名前を聞いたことがある方のほうが少ないかと思います。
それを、説明も書いていない写真を見ただけで、「ここって、もしかして加計呂麻島ですか?」と尋ねる男性と出会ったことは、とても驚きました。
もちろん、その写真はまさに奄美諸島にある、大島の南に位置する加計呂麻島(かけろまじま)で、僕が青木さんを訪ねて加計呂麻に遊びに行った時に撮影した写真でした。
「ぼく、ここの出身なんです」
あまりに偶然の出来事にお互い初対面でありながら、顔を見合わせて大きく笑った、
「ああ、懐かしいな」
男性は何度も写真を眺め、呟いていました。
僕は、その男性の横顔を今でも覚えている。
旅をテーマとした展示会場で、旅をするような出来事が起きた瞬間でした。
そんな偶発的な出会いに巡り会えることを楽しみに、タビノコトバ展を開催します。
作品の応募は、5月20日から7月20日まで。
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