タビノコトバとは

 

勇気を出した一人旅
二人だけの温泉旅行
家族で出かけたドライブ
必然の世界一周

あなたの旅の出会いを綴った「タビノコトバ」を聞かせてください。

 

旅のエッセイを本にしたい

はじまりは、旅のエッセイ本を作ろうと企画したことだった。
旅と写真と本が好きな僕は、自分がこれまで歩いてきた伊豆やハワイやガラパゴスでの不思議な出会いを綴った本を作ろうと思っていた。
タビノコトバを綴ることで、その旅はいつしか特別な旅になる。
自分の旅が本になり、次の誰かの旅へと繋がると想像しただけでとてもワクワクした。
 

 

世界を歩いた仲間のコトバを聞きたい

本を作成するための企画を進めるうちに、こんなにワクワクすることを僕だけで楽しむのは、なんだかもったいないと感じるようになってきた。
僕には世界一周旅行をした経験があったので、世界各国で出会った旅人たちとの繋がりがあり、そんな仲間のコトバを聞きながら、旅の出会いを綴った冊子を作るのも楽しそうだなとぼんやりと考えるようになっていった。

 

ワクワクを共有したい

海外で出会った仲間が多いということは、外国での話ばかりになるのかもしれない。そう思ったときに、なんだか無性に違和感を感じた。
そもそも、仲間だけに限定する必要なんてないのかもしれない。
僕が好きな旅の話は外国だけに限らず、それこそ身近な温泉旅行や家族で行ったドライブでのなにげない一コマ、ここではないどこかへ行ったときに得られるワクワク感であり、発見であり、出会いである。海外だけではない、もっといろいろな文章を読みたい。
もっと多くの人と、このワクワクを共有できたらそれはとても素敵なことではないだろうか。そんな経緯でこの企画がスタートした。
これはおもしろくなる、という確信が芽生えた。

 

あなたの物語を聞かせてほしい

文章の形はなんでもいい。
旅の出来事を綴ったエッセイでも、心の描写を綴った詩でも、誰かへの思いを綴った手紙でも。ここではないどこかへ旅し、そこになにかしらの出会いがあれば。
だれかの旅は、いつかの私たちの旅でもある。
あなたの物語を聞かせてほしい。

 

今すぐにできること、ちょっと面倒なこと

今すぐ自分ひとりで旅のブログを作ることはできるが、実際に冊子として形にし、グループ展として表現する場を作ることは少々億劫なことではないだろうか。
今回の企画では、旅の冊子を作ること、展示をすること、作家同志の交流など自分一人ではちょっと面倒な作業を、同じ意志をもった仲間と一緒に作ることができる機会となっている。旅での出会いのように、ワクワクを共有したい。

 

僕の「タビノコトバ」

僕が体験した「旅の偶発的な出会い」にまつわる物語を聞いてほしい。

大学生の頃から本を読むことが好きになり、次第に生活において本はなくてはならないものになっていた。それは世界一周の旅中においても然りで、本を持っている旅行者は少なくなかった。
旅行者同士で読み終わった本を交換することはよくあることで、僕たちはまた新しい本を手に入れ、新しい文字を読み、新しい知識を得る。世界各地でそのサイクルは繰り返される。つまりは、僕たちと同じように、本も旅をしているわけである。

2010年10月、ハンガリーのブダペスト、トルコのイスタンブール以来これが3度目の再会となるモミ君と、ヨルダンのアンマンで1冊の本を交換した。僕は他の旅人からもらって読み終わっていた本を渡し、モミからはジョージ・オーウェルの「1984年」をもらった。本の文字にはところどころ線が引いてあって、「モミ、この文章のどこに惹かれたのかなー」なんてことをぼんやりと考えていた。

月日が流れ、ケニアだったかモロッコだったか忘れてしまったが、僕はジョージ・オーウェルの「1984年」を別の旅人に渡し、代わりに新しい本を手に入れた。なんとなく、当たり前のように本を交換した。

2011年5月。場所はガラパゴス諸島。ガラパゴスを一緒に旅したシンジ君は、数冊の本を持っていた。その中に「1984年」があった。なにかゾワゾワとした感覚があった。
「俺、以前にモミ君と1984年を交換したんだよね」
シンジ君もトルコでモミと出会っていて、偶然にも数日前にモミの話をしたばかりだった。
「あ、そうなんだ。ちなみにこの1984年にはかなり線が引いてあるよ」
え?線? 耳を疑った。
ジョージ・オーウェルの「1984年」にたくさんの線が引いてある、そんな偶然がそうそうあるはずがない。パラパラと本をめくりながら、驚いて声を失った。それは紛れもなく7ヶ月前に自分が共に旅をしていた本だった。

この本はモミから僕へ、そして他の誰かへ、そんなことを繰り返しながら現在シンジ君の手の中にある。7ヶ月間、いや、もっと長い間、誰かのバックパックの中で、あのうだるように暑い中東やアフリカの大地を巡り、大西洋を渡って南米にやってきて、そしてガラパゴス諸島まで旅してきたのだ。

今も「1984年」は世界のどこかを旅しているのだろうか。そうであってほしいな。

 

応募をお待ちしています

旅を通して感じたことを表現したい方、自分の経験を発信する場を欲している方、展示をしたいと思っているが方法がわからない方、旅を通して新たなコミュニティを求めている方などのご応募をお待ちしています。
また、今回の冊子や展示にかかる費用はクラウドファンディングを通して同じ意志をもった仲間とともに創りあげていきたいと考えています。

ともに冊子をつくり、タビノコトバ展を開いてくださる仲間をお待ちしています。

そして、タビノコトバを綴ることで、旅にもっと新しい発見をもち、また旅に出ようと思って頂けると幸いです。